電車の中で(2)
とうとう爆発した。
お腹は8カ月に入っていた。
木曜か金曜の18-19時くらいの山手線。
車内は人が触れ合わない程度に混んでいた。
わたしは優先席に座れ、
両脇は50代くらいの男性で
右の人はスマホをいじっていて、左の人は何か読んでたように思う。
わたしたちの右斜め前に右足が膝から下がない男性が松葉杖で立っている、
壁にも寄り掛かれない。
わたしが席を譲ろうと思ったが、わたしだと100%断られる。
両脇の二人は何度が前を見渡していた。
1駅2駅とずっと考えていたら両脇の男性に無性に腹が立ってきた。
どう見てもわたしより年上。
なのにそんな配慮もできないのか。
お疲れなのはわかるけど、
ここは優先席で「ご不自由な方にお譲りください。」と書いてある。
「すみません、あなたたち前を見ても何とも思わないんですか?」と
大きめな声で話始めた。
もう止まらない。
「前の方(かた)、見えてましたよね?」
「わたしが譲ってもいいですが、わたしじゃ。。。」
ご不自由な男性が「放っておいてください。」とおっしゃりましたが
「わたしは、あなたに席を譲らないことではなく
見ててみぬふりをしているこの人たちに腹が立つんです!」
わたしなりの理屈で正論を吐いていた、
それでも右側の男性は、スマホいじりをやめない。
「わたしの話、聞いてます?それ、仕事でもありませんよね?
人が話しているのに 失礼だと思いませんか?」
スマホから手を外したが、何も言ってこない。
左の男性は「あなたが言うことはごもっともですよね。」と言っている。
乗り換え駅に着いたので
「ちゃんと考えてください。」と納まり悪く降りた。